導入事例
自分たちでやるより圧倒的に早い ― 取締役会DXシステム「TRINITY BOARD」が選んだAPI
株式会社アバントグループ
TRINITY BOARD事業室長 兼 TRINITY BOARD開発室長 桒野 友靖 様
AIガバナンス・プラットフォーム推進室長 三宅 良和 様
AIガバナンス・プラットフォーム推進室長 三宅 良和 様
導入前の課題
- 企業価値経営に直結し、競合と差別化が図れる機能が必要であった
- 「財務指標ベンチマーク」機能開発にあたり、データ収集・管理を自社で担うのは困難だった
ソリューション
- バフェット・コードの財務情報をAPI経由で取り込み、ベンチマーク機能を実装
- 顧客企業の取締役会参加者が、会議前に競合環境の共通認識を持つことが可能に
インパクト
- データソースを自社管理することなく、ベンチマーク機能が提供可能に
- 企業価値経営への貢献度が高まり、競合製品に対する優位性が向上
- 顧客企業の取締役会における議論の質が向上
「経営情報の大衆化」を掲げ、企業価値向上をリードする取締役会へ
連結会計システムで培った強みを基盤に、企業経営を支えるアバントグループ
── アバントグループのミッションや事業概要をお聞かせください。
桒野氏: アバントグループは、「経営情報の大衆化」というミッションを掲げ、企業の経営管理を中核としたサービスを提供しています。具体的には、5つの事業会社がそれぞれの専門性を生かし、連結会計システム、経営管理システム、上場企業の開示情報データベース、DXコンサルティング、経営コンサルティングなどを展開しています。
中でも、祖業として開発・提供してきた連結会計システム「DivaSystem LCA」は、上場企業を中心に多くの企業にご利用いただいています。
中でも、祖業として開発・提供してきた連結会計システム「DivaSystem LCA」は、上場企業を中心に多くの企業にご利用いただいています。
取締役会DXシステム「TRINITY BOARD」
── バフェット・コードAPIを組み込んでいる「TRINITY BOARD」について教えてください。
桒野氏: TRINITY BOARDは取締役会に関するすべての情報を集約するクラウドプラットフォームです。取締役会の議題、資料、議事録などを集約・共有することで、議論を濃く、活発にします。その結果、企業価値向上をリードする取締役会へ変貌していただくことを目指しています。
取締役会の準備から会議の開催、議事録・資料・決議の保管、分析から活用まで、一連のプロセスをサポートし、事務局の負担を軽減する効果もあります。大企業を別にすれば、事務局担当は専任ではなく、総務、法務、経営企画部門が兼務しているケースがほとんどです。だからこそ、DXによる効率化が重要なのです。
取締役会の準備から会議の開催、議事録・資料・決議の保管、分析から活用まで、一連のプロセスをサポートし、事務局の負担を軽減する効果もあります。大企業を別にすれば、事務局担当は専任ではなく、総務、法務、経営企画部門が兼務しているケースがほとんどです。だからこそ、DXによる効率化が重要なのです。
── バフェット・コードのデータはどのように活用していますか。
桒野氏: トップメニューに「財務指標ベンチマーク」という機能があり、こちらでバフェット・コードをデータソースとして活用しています。取締役会参加者に、自社の立ち位置を競合比較で把握していただくための機能です。
事務局がベンチマーク対象企業のプリセットを作成・共有して、オフィシャルな競合企業一覧とすることもできますし、参加者一人一人が独自のプリセットを作成することもできます。
事務局がベンチマーク対象企業のプリセットを作成・共有して、オフィシャルな競合企業一覧とすることもできますし、参加者一人一人が独自のプリセットを作成することもできます。
企業価値経営を支える財務指標ベンチマーク
「自社の立ち位置」を知るための必須機能
── 財務指標ベンチマーキング機能を開発した背景は。
桒野氏: ベンチマーク機能を開発するまえから、TRINITY BOARDには自社を客観的に把握するための機能がありました。自社の情報開示と株価変動のイベント分析ができる「株価分析」と、現在の財務状況がひと目で分かる「決算情報」です。
しかし、さらに企業価値経営を推進いただくためには、他社との比較も重要だと気づきました。これが競合ベンチマーク機能の開発を検討したきっかけですが、その情報ソースをどうするかが問題でした。他社の網羅的、かつ正確なデータを自前で収集・管理し続けるのは容易ではありません。
しかし、さらに企業価値経営を推進いただくためには、他社との比較も重要だと気づきました。これが競合ベンチマーク機能の開発を検討したきっかけですが、その情報ソースをどうするかが問題でした。他社の網羅的、かつ正確なデータを自前で収集・管理し続けるのは容易ではありません。
── バフェット・コードを選んでいただいた理由は。
桒野氏: 上場企業の財務情報を網羅的に保有し、APIなど当社サービスに組み込めるインターフェースを持つ企業データベースを探していました。当社が実現したい世界観と、バフェット・コードが提供する価値との親和性が高いと感じたこともあり、バフェット・コードAPIの採用に至りました。
三宅氏: 加えて、AIを使った「決算に対するマーケット反応」の要約など、新しい取り組みのご提案もいただき、企業価値分析を進めるうえでのユーザー視点に立った改善のアイデアや、そのスピード感が魅力的だった点もありますね。
── なぜ、取締役会に他社比較の情報が重要なのですか。
桒野氏: 昨今では社外取締役を置く企業が増えていますが、社内取締役との情報の非対称性が問題となることがあります。取締役会という限られた時間の中で「そもそも、競合ってどの会社?」「競合との経営状況の違いは?」という確認で議論の時間が潰されてしまうのは避けたい。また、情報不足により社外取締役が議論に入れないという状況も不健全です。
だからこそ、ベンチマーク対象の企業を事務局がセットして参加者に配布することで、同じ前提情報を持った状態で取締役会に参加できる。目線が揃うことで議論の中身が濃くなり、取締役会の価値が高くなると考えています。
だからこそ、ベンチマーク対象の企業を事務局がセットして参加者に配布することで、同じ前提情報を持った状態で取締役会に参加できる。目線が揃うことで議論の中身が濃くなり、取締役会の価値が高くなると考えています。
バフェット・コードの信頼性の高いAPI
整備されたドキュメント、データの正確性、そして負荷への耐性
── APIとしての使いやすさや、データの正確性はいかがでしたか。
三宅氏: ドキュメントがしっかり整備されていたので、取っ掛かりやすかったというのが正直な印象です。分かりやすい構造で整備されているのも、好印象です。
データの正確性についても、導入前にデータのチェックは行いましたが、大きな間違いはほぼ見つからなかったですね。いくつか小さな間違いがありましたが、それも指摘するとすぐに課題箇所を特定し、修正していただけました。
エンドポイントのデータの充実度や、信頼性、そして弊社アプリケーションへのシームレスな連携性能は非常に高いと感じています。例えば、財務情報の取得だけでなく、決算概要説明資料のダウンロードやアナリストレポートの要約等もAPIで取得できます。ユーザー様に自然にご利用いただけるようベンチマーク画面に統合しており、お客様の利用価値を高めることができていると感じます。
データの正確性についても、導入前にデータのチェックは行いましたが、大きな間違いはほぼ見つからなかったですね。いくつか小さな間違いがありましたが、それも指摘するとすぐに課題箇所を特定し、修正していただけました。
エンドポイントのデータの充実度や、信頼性、そして弊社アプリケーションへのシームレスな連携性能は非常に高いと感じています。例えば、財務情報の取得だけでなく、決算概要説明資料のダウンロードやアナリストレポートの要約等もAPIで取得できます。ユーザー様に自然にご利用いただけるようベンチマーク画面に統合しており、お客様の利用価値を高めることができていると感じます。
── 安定性や信頼性についてはいかがでしたか。
三宅氏: 導入時のテストでは、競合比較セットを何十個も作り、各セットに会社を十数社登録し、数百社をひたすらクエリ、ロードさせるような負荷テストも行いました。かなりの負荷をかけたときも目立つ遅延がなかったので、パフォーマンスの観点でも信頼感がありますね。実運用に入ってからも、今のところレート制限に引っかかったこともありません。
ベンチマーク機能を実装できたことの価値とは
競合サービスとの比較優位性の獲得
── ベンチマーク機能を利用したお客様の声は。
桒野氏: 事務局の方からは、「これまで自分たちでレポートを作成していた手間が減る」というお声をいただいています。また、「自社がベンチマークすべき企業がどこなのか、共通認識を持てる」という点もお喜びいただいていますね。
── APIでベンチマーク機能を実装できたことは、貴社にとってどのような価値がありましたか。
桒野氏: 顧客提案の際に他社比較をされたとき、機能の星取表でプラスになるのは大きいですね。現時点では他社もこの機能を提供していないはずなので。導入意思決定の後押しになる一つの機能かと思います。
取締役会参加者にとっては、別のツールを使わず、タイムラグや意識上のハードルなく競合ベンチマークにアクセスできるというのは大きい。それこそ、バフェット・コードを見にいけば得られる情報が大半ではありますが、それを取締役会でスムーズに行えるかというと、そうはならない。
しかも、議論中に会社の追加もすぐにできます。議論の中で、「あの会社はどうなの」と言う話に発展した場合でも、持ち帰りにならず、すぐにその場でデータを取得して議論ができる。これも大きなメリットです。
取締役会参加者にとっては、別のツールを使わず、タイムラグや意識上のハードルなく競合ベンチマークにアクセスできるというのは大きい。それこそ、バフェット・コードを見にいけば得られる情報が大半ではありますが、それを取締役会でスムーズに行えるかというと、そうはならない。
しかも、議論中に会社の追加もすぐにできます。議論の中で、「あの会社はどうなの」と言う話に発展した場合でも、持ち帰りにならず、すぐにその場でデータを取得して議論ができる。これも大きなメリットです。
三宅氏: 当社アプリケーションに連携するうえでいくつか機能追加を要望しましたが、設計思想の違いにより、全てにご対応いただけたわけではありません。当社側で工夫すべき点が発生し、手放しでそのまま利用できた形ではなかったのは事実です。
しかし、自分たちでゼロベースで始める、データの更新なども含めて運用するよりは圧倒的に早く実装ができて、安定的に使えています。機能拡張にもご協力いただけたので、そこは本当にありがたいなと感じております。
しかし、自分たちでゼロベースで始める、データの更新なども含めて運用するよりは圧倒的に早く実装ができて、安定的に使えています。機能拡張にもご協力いただけたので、そこは本当にありがたいなと感じております。
バフェット・コードのさらなる活用への展望
海外企業データとAI活用への期待
── 今後、バフェット・コードのデータをどう活用していきたいですか。
桒野氏: お客様からは、海外企業も見られたらいいという声があります。この見やすさで海外企業も比較できたら、と。グローバル企業のお客様からは、米国だけでなく、ヨーロッパ、さらにアジアや中国と比べたいというご要望をいただきます。
三宅氏: MCP経由でAIから接続できると、活用が広がるのではないかと期待しています。データソースとしての活用にプラスして、データ分析した結果をさらにAIで分析する。そんな使い方ができたら、活用範囲が広がりそうだなと思います。
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